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多肉植物の耐寒温度について

更新日:2024年10月4日



多肉植物の耐寒温度
多肉植物の耐寒温度

植物は細胞が氷ると細胞が破壊されて枯れて枯れてしいます。体内に多量の水分を含んでいますので、多肉植物は基本的に寒さに弱くなります。それでも亜寒帯などに生育している多肉植物が枯れないのは、体内の水分が凍っても生き延びられる仕組みを持っているからです。

多くの植物はまず細胞と細胞の隙間にある水分が凍ります。水は純度が高いほど凍りやすいという性質があるので、有機質や糖、アミノ酸などいろいろなものが解けている細胞内は外側よりも凍りにくいのです。細胞の外に氷ができると、細胞内の水分は氷に引きつけられて外側に移動していきます。水分が細胞外に出ると、さらに細胞内の溶質濃度が濃くなるため、細胞内は0℃を下回っても氷結を防ぐことができます。栽培下で冬場に水を切るのには明確な理由があって、水を切ることで細胞内の溶質濃度を高くして内部組織が氷結で壊れるのを防いでいるわけです。

また、温度が低下すると呼吸や光合成といった代謝活動も低下しますが、植物は代謝を最小限に抑えることで寒い時期を乗り越えることが可能になります。このように植物の体は氷点下でも生きていけるような構造と性質を持っていて、気温が低くなると自分で冬支度をします。よく遅霜で植物が枯れてしまうのは、春が来て暖かくなり、冬支度を解いているところに突然の寒さに襲われて耐えられなくなってしまうことが原因です。


・多肉植物の耐寒温度目安


  耐寒性が強い品種

 (概ね-5℃以上)

  • センペルビウム

  • オロスタキス

  • ロスラリア


    耐寒性がやや強い品種

    (概ね3℃以上)

  • セネシオ

  • コチレドン

  • ハティオラ

  • グラプトベリア

  • コノフィツム

  • クラッスラ

  • アオエニウム

  • エケベリア

  • グラプトペタルム

  • セダム

  • コチレドン

  • アドロミスクス

  • リトープス

  • ブラウンシア

  • オスクラリア

  • プレイオスピロス

  • オトンナ

  • クラッスラ

  • ダドレア

  • ハオルシア

  • アガベ


    耐寒性が弱いグループ

    (概ね5℃以上)

  • ガステリア

  • クセロシキオス

  • アロエ

  • アナカンブセロス

  • ポーチュラカリア

  • チランジア

  • 冬型コーデックス

  • サボテン科(アストロフィツム)

  • セロベキア

  • カランコエ

  • スタペリア

  • フェルニア

  • 夏型ユーフォルビア

  • パキポディウム

  • オトンナ(コーデックス)

  • ペラルゴニウム

  • チレコドン

  • アデニウム

  • チランジア(エアプランツ)の一部

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